第26回チター音楽祭
26. Zitherfest Japan
オーストリア修好140年記念の年にあたり、明治時代にウィーンやドイツに留学した日本人を偲び、それに関連するオーストリアやドイツ、日本の曲などで構成された公演です。ゲスト演奏家は越谷公演と同じ方々ですが、プログラムは異なります。F. シューベルト、L.v. ベートーヴェン、F. メンデレスゾーン、J. ハウシュタイン、瀧廉太郎、山田耕筰などの作品で構成されております。
日時:2009年10月25日(日) 開場13:30 開演14:00
主催:日本チター協会
出演:バリトン 北村哲朗
ギター 青戸久男
アコーディオン 江森登
チター 内藤敏子
会場:東京国立近代美術館講堂(東京・竹橋)
交通:地下鉄東西線竹橋駅から徒歩1分/東京駅徒歩15分
料金:5,000円(全席自由)
チケット・問合せ:Tel. 03-3466-0477
出演者のプロフィール
北村哲朗(バリトン)
東京藝術大学声楽科、同大学院独唱科首席卒業。1989年、ドレスデン国立音楽大学へ留学。卒業と同時にゲルリッツ歌劇場と専属契約、「カルメン」エスカミーリョ役でデビュー。1993年ドイツ国家演奏家資格最優秀取得。1999年国立マリボーロ歌劇場に於いて「椿姫」のジェルモン役、2002年若杉弘指揮歌劇「有馬皇子」、新国立劇場の歌劇「ナクソス島のアリアドネ」ハレルキン役で出演。2006年イエルク・デームス氏作曲オペラ「痴人と死」のタイトルロールを歌い、クラウディオ役でウィーンデビュー、同CDをリリース。2003年よりロシアのピアニスト、エフゲニ・ザラフィアンツ氏とシューベルト歌曲「冬の旅」他をリリース。藤沼昭彦、中山悌一、L.ベルタニョリオ、K.ヴィドマー、H.ホッター、T.アダム各氏より薫陶を受ける。東京室内歌劇場会員、二期会会員、都留文科大学非常勤講師。
青戸久男(ギター)
尚美高等音楽院ディプロマ終了。ギターを菊地孝雄、山口治良両氏に師事。また、指揮法を谷慶朗氏に学ぶ。1981年ABCホールにてデビューリサイタルを開き演奏活動に入る。
チャーチ・イン・コンサートやプライベートコンサートを主催。ミラノ・スカラ座日本公演(アバド指揮)やサンフランシスコオペラ協会制作(小沢征爾指揮)、新国立劇場(ベニーニ指揮)「セビリアの理髪師」に出演。サントリーホールにて行われたサッバティーニ・テノールリサイタルにおいては伴奏者として絶賛された。また、二期会、藤原歌劇団のオペラにもギター奏者として出演。その他、東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会等に出演するなど幅広い演奏活動を行っている。
江森 登(アコーディオン)
日本アコーディオン協会主催第1回コンテストで一位優勝。以後、世界アコーディオンコンテストに於いて日本代表となり、世界的に活躍。そのすばらしい技術と音楽性は世界各国から絶賛される。
1972年に第1回のリサイタルを開催。LP「江森登アコーディオンの世界」5枚を発売し、以後CDも数多く制作。1980年にはNHK交響楽団定期演奏会出演、新星日本交響楽団「モーツァルトの夕べ」に出演など、オーケストラとの協演も数多く、コンサート活動にも力を注いでいる。輝かしい経歴と実力が評価され、日本文化振興会より国際芸術文化賞を受賞。
内藤敏子(チター)
17才の時に来日中のソ連のバイオリニスト E.ベスロードニー氏に認められ、モスクワへの留学を勧められる。その後スイスにて、チターとバイオリンの協演がきっかけとなり、チターの魅力にひきこまれる。スイス・チューリッヒ市在住十数年間に、世界的なチター界の実力者、J.コーザ女史のもとでチターを習得する。スイスにてチター演奏家ディプロム及び、チター教育者ディプロムを取得。アントン・カラス、ルディー・クナーブルにも師事。ドイツ、オーストリアに於いても研鑽を積む。
帰国後は、日本フィルハーモニー交饗楽団、東京交響楽団をはじめとするオーケストラとの協演も数多く、「題名のない音楽会」、「名曲アルバム」、「NHKーFM 芸術祭参加番組」、「NHKおはよう日本」他、テレビやラジオの出演。バイエルン放送協会をはじめ、外国でのテレビ・ラジオ出演も数多い。1993年から2003年にサントリー大ホールで「チター音楽祭」を開催。2008年3月に大阪フェスティバルホールで開催された公演では2700席が満席となり、当日券を求める人の列は長蛇となった。伊勢神宮第10回「まがたま祭」で、2008年度の奉納演奏者及び代表参拝者に選ばれ、史上初のチターによる奉納が行われた。音が人間に与える影響を大切に考え、チターの美しい音色で患者さんと共に生きていることの尊さを分かち合い、病院内での演奏活動にも力を注いでいる。5年の歳月をかけて執筆した著書「第三の男・誕生秘話」がある。